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インフルエンザでリンパ浮腫ができる?

朝起きたときや仕事などで同じ姿勢を続けると、顔やふくらはぎがむくむことに悩む人が多いです。

むくみは基本的に水分の停滞が問題なので時間がたてば自然と収まります。

しかし中には何時間たっても収まらない場合もあり、その症状になっているときには重い疾患を引き起こしている場合があるので注意です。

 

リンパ浮腫はリンパ液が溜まることでできる病気です

 

リンパ浮腫というのはむくみが重症化した状態のことで、本来時間がたてば自然と収まるはずの膨らみがどんどん大きくなっていって最終的には満足に動かすことができないほどに肥大化します。

さらに膨らみだけでなく、継続的に鈍痛が起こるので日常生活に支障をきたします。この病気の原因は、リンパ節が炎症を起こしていることで起きています。

リンパ節の役割というのは特殊な液体のリンパ液を循環させることで摂取した栄養を運ぶだけでなく、免疫機能が排除した病原菌やウイルスを排出器官に運んだりまた余分な塩分や水分を排出するといったことまで多岐にわたります。

リンパ浮腫というのは、本来循環して流れているはずのリンパ液が、いろいろな要因が重なることで堆積してしまっている状態なのです。

 

インフルエンザとの関係性は免疫力が関係しています

 

リンパ浮腫になる原因として最も多いのががん治療による後遺症で、がんは細胞の変異によって起きる病気である程度進行すると他に広がらないようにリンパ管ごと切り取ってしまいます。

そのため体を流れるリンパ液の量と水分量にリンパ管の排出力が追い付かなくなってしまうので、その結果炎症をおこし腫れ上がるのです。しかし癌を発症したわけでもないのに、この症状になってしまう人もいます。

その原因として挙げられるのは、インフルエンザへの感染。インフルエンザとの関係というのは、先にいったとおりにリンパ液の役割というのは水分や老廃物を出すだけでなく免疫機能が排除したウイルスを排出器官まで流すことを目的にしています。

インフルエンザに感染すると、このウイルスは増殖スピードが速いので脳が対応するために神経から信号を送って通常よりも多くのリンパ液を患部に流します。この多く分泌されたリンパ液は、インフルエンザが体からいなくなるまで継続して続けられるのでリンパ管の中は液で大量に満たされているのです。

インフルエンザが治ってしまえば、その大量に流れたリンパ管の液も排出されるので収まってきます。しかし注意しなければならないのは、インフルエンザは増殖スピードが速いので抗体も活発に動いていた後なので免疫機能が著しく低下しているのです。

免疫機能が著しく低下している状態では、そのほかの体の中で発生している病原菌や外から侵入してくるウイルスに対して対応が遅れてしまいます。それでも脳は頑張って免疫機能を動かして排除することになり、その異常な活動が限界を迎えることでがん患者でなくてもインフルエンザにかかるとリンパ浮腫になる可能性があるのです。

 

医療機関での治療方法は保存と外科手術になります

 

インフルエンザに感染するとリンパ浮腫になる可能性があることが分かったところで、実際に発症してしまったときにはすぐに医療機関を受診するのが望ましいです。このリンパ浮腫には段階というものがあり、通常のむくみのように少し膨れ上がった状態のままを0型といいます。

その後膨れ上がったまま数時間たっても収まらない場合を1型と呼び、その後発症した部分が通常の2倍ほどの大きさになったら2型と分類されるのです。そして最終段階の3型に移行すると、皮膚がパンパンに腫れ上がって満足に動かすことができなくなります。

第3段階に移行すると完治が難しく後遺症に悩まされるだけでなく、リンパ浮腫になった部分が変異しがん化する恐れもあるので早急に治療することになります。0型から1型までのリンパ浮腫治療方法としては、自然治癒を目指した保存療法を行います。

むくんだ皮膚は傷つきやすく炎症を起こしやすいため保湿クリームを塗って皮膚を保護しつつ、皮膚や皮下組織にたまったリンパ液を正常なリンパ節へ誘導するように手首に近い堅いところでゆっくりと押し出してあげます。そしてリンパ節は静脈のように自分で動くことができないため、コルセットなどを用いて足を圧迫して水分が溜まらないようにします。

そのうえでランニングやウォーキングなどの歩行運動を繰り返すことで、足の血管とリンパ管を刺激して治癒を目指します。そして2型から3型に移行すると保存療法では手に負えなくなっているので、しっかりと外科治療を施すことになります。

2型に移行した段階で治療する場合だと、カテーテルを用いてリンパ節に溜まった水分を吸い出した後に保存療法をして様子見をします。これでむくみが解消できれば保存療法を続けて治癒を目指しますが、様子が変わらないもしくは前回よりも肥大化している場合にはすでに3段階に移行し始めていてリンパ管が使い物にならなくなっています。

もし3段階に移行してしまった場合には、その使い物にならなくなったリンパ管を切り取ったのちに臀部などリンパの影響が受けにくい部分から取り出して肥大化してしまった部分に移植するという外科手術を行うことになるのです。

その後はリハビリと保存療法を何週間もかけて、自然な状態に戻ったら退院するという流れになります。

 

がん患者が発症する比率の多いリンパ浮腫ですが、インフルエンザに感染しても発症する確率は存在します。発症した後に腕やふくらはぎがむくんだような状態になったときには、保存療法を行ってしっかりとリンパ液の循環を促すことで解消することが重要です。

それでも1週間ぐらいたっても治らない場合にはリンパ浮腫を疑い、この病気は発見が早ければ早いほど治りが早く、なおかつ再発をしないです。そのため早急に医療機関を受診し、すぐにレントゲンなどを取ってもらった上で適切なアドバイスと治療を受ければ悩まされることはなくなります。