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リンパ浮腫が悪化してしまう原因は?


何らかの影響でリンパ管が詰まってしまい、リンパ液の流れが悪くなって起こるむくみを、リンパ浮腫といいます。
むくみが翌日になっても元に戻らず、どんどん蓄積されて行って、脚や腕が太くなるようなら、病院での診察と治療が必要です。
この治療中に、むくみを進行させてしまうことがあります。
原因となるものを理解して、治療の妨げにならないように注意しましょう。

 

弾性着衣の正しい装着方法を覚えましょう

リンパ浮腫の治療は、むくみのある腕や脚を付け根よりも上にあげることで行います。寝るときに腕や脚を体よりも上になるように、調節することで、溜まったリンパ液の流れをよくするのです。

また、弾性ストッキングや弾性スリーブなどの、弾性着衣を身に着けることで、腕や脚を締め付けてリンパ液が溜まらないようにします。弾性着衣はリンパ液が溜まる前に身に着けないといけないため、起きてすぐに装着します。そして寝る直前までつけたままにしておきます。風呂から上がって寝る前に起きて活動する場合も、横になるまではつけておかないといけません。弾性着衣は装着がむずかしいので、かなり手間のかかる治療です。

ここまですることで蓄積されていくむくみを解消することができるのですが、せっかくの治療を台無しにしてしまう悪化の原因が生活の中に隠れています。まず、間違った装着方法で弾性着衣を身に着けることは危険です。弾性着衣は手首足首の側が締め付けが強くて、腕や脚の付け根に向かってだんだん緩くなるように作られています。リンパ液が正しく戻されるように装着方法にもコツがあるのですが、これを間違って付け根の部分で食い込むようにしてしまうことがあります。そうするとせっかく弾性着衣に押し戻されたリンパ液の出口がなくなってしまって、むくみが悪化してしまうのです。

 

きつい服は避けてストレスがたまらないように

治療中の患者さんは、締め付けのきつい服は着用しないようにしないといけません。締め付けのきつい服を着ていると、リンパ液の流れが邪魔をされて、むくみがひどくなってしまいます。下着もゴムや肩紐が食い込まないようなゆったりしたものを身に着けます。靴下は足首部分のリブがきつくないものを選びます。靴は自分の脚にサイズがあったものを履きます。サイズの合わない靴を履くことがむくみをひどくさせてしまいます。

弾性着衣という締め付けの強い着衣を身に着けますが、これはあくまでもむくみの部分にたまったリンパ液を追い出すように、特殊な製法で作られたものです。普段から体全体を締め付けるようなきつい衣類を身に着けていると、全身のリンパ液の流れが悪くなって、むくみの部分からリンパ液が心臓へと戻るのを邪魔してしまいます。治療中は、弾性着衣以外はすべてゆったり目の体を締め付けない着衣を身に着けるようにします。

精神的なストレスも治療の妨げになるようです。子どもの世話や家族の介護など、体力的にきつくてストレスのたまることをしていると、むくみは進行します。旅行など、本人が好きでしていることなら、悪影響は少ないようです。すべてを避けることは難しいかもしれませんが、治療中はなるべく体が疲れたり、ストレスがたまるようなことはしないようにしましょう。

 

運動不足と肥満と菌の感染に注意

運動不足もリンパの流れを悪くします。体を動かさないでいたり、パソコンや手芸などの手作業に没頭していたり、同じ姿勢でいるとか、同じ動きを延々くりかえしていると、むくみがひどくなってしまいます。脚のむくみは長時間立ちっぱなしでいるなどするとひどくなります。

解決方法は、体に無理のない範囲で軽い運動を心がけることです。くたくたに疲れてしまうのはいけませんが、軽い運動は全身の筋肉が動いて、リンパ液の流れをよくするマッサージの代わりになります。肥満体系の患者さんは、治療するときにまず減量から始めます肥満体系でいると、体中についた脂肪がリンパ液の流れを阻害して、治療の妨げになってしまうのです。ほんのちょっと太っただけでも、治療に影響します。

むくんでいる部分にが入って炎症を起こしてしまうことがあります。草むしりやガーデニングなど、土をいじるときに感染しやすいようです。菌が入って炎症した部分は、血管が膨れて赤黒く変色します。炎症した患部では血管から血液中の水分が漏れ出して、むくみの原因であるリンパ液とむすびついてしまいます。こうしてよりむくみが進行してしまうのです。治療中は土いじりはなるべく避けて、衛生面に気を付けるようにします。

 

リンパ浮腫の治療は、つけ方がむずかしくて締め付けの強い弾性着衣を、ほぼ丸一日着けていないといけないという、非常に面倒なものです。むくみをひどくさせてしまうような生活をしていると、せっかくの治療が無駄になってしまいます。治療を無駄にしないためにも、普段の生活をリンパ液の流れをよくするものに変えていきましょう。
弾性着衣の正しい着け方を身に着けること。締め付けのきつい服・下着・靴は身に着けないこと。体が疲れたり、精神的なストレスがたまるようなことはなるべく避けること。運動不足解消のために、無理のない範囲で軽い運動をすること。減量をして肥満体系を治すこと。土いじりを避けて衛生に気を付けて、菌の感染による炎症を防ぐこと。むくみが悪化しないように、これらの点に注意しましょう。