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リンパ浮腫ができてしまった時の注意点


何らかの原因でリンパ液がつまってしまい、腕や脚にリンパ液が溜まって、むくみが治らなくなることがあります。翌日になっても治らず、むくみが蓄積され続けて腕や脚が太くなるようなら、医師の診察を受けて治療する必要があります。

 

 

 

患部に圧力を加えてリンパの流れをよくする

リンパ浮腫とは、リンパ管のつまりによっておこる腕や脚のむくみの事です。全身に栄養を運んだあとの血液は、水分はほとんどが静脈に入り、タンパクなどの物質はリンパ管を通って、体の中心である心臓に戻ります。何らかの障害が起こり、リンパ管が詰まってしまうと、リンパ液が戻ることができません。

腕の付け根のリンパ管が詰まると腕がむくみ、脚の付け根のリンパ管が詰まると足がむくみます。このむくみを解消するためには、起きてすぐに弾性ストッキングや弾性スリーブを身に着けて圧力を加えることで、患部にリンパ液が溜まらないようにします。弾性ストッキングや弾性スリーブは、弾力のある特殊な素材で、腕や脚の付け根に向かって、段階的に圧力が弱くなるように作られています。身に着けるためにはコツがいるので、慣れないうちは大変です。

せっかく弾性ストッキングや弾性スリーブを手に入れたのに、身に着ける作業が面倒くさくて結局使わないままになってしまう患者さんもいます。弾性ストッキングや弾性スリーブを使うことは、リンパ液の流れをよくするために、最も有効な治療法です。身に着ける方法がわからなければ、医師や看護師からよく説明を聞いて、慣れるまで練習する必要があります。

弾性ストッキングや弾性スリーブは基本的に朝起きてから夜寝るまで、ずっと身に着けておくものと考えます。起きてから時間がたってしまっては、リンパ液がすでに溜まった状態ですので効果がありません。お風呂に入ってから寝るまでの間に、起きて活動するようならその間も身に着けます。

むくみを翌日に持ち越さないようにする

健康な人でも、普通に起きて活動していれば、体にむくみは起こるものです。しかし、夜寝ている間に重力の影響が少なくなるため、むくみは解消されて、翌朝には元に戻っています。外科手術を受けてリンパ管を切除してしまうなど、何らかの原因でリンパ液の流れが悪くなった時は、普通の人よりもむくみがひどくなります。

症状が重いと翌朝にもむくみが取れておらず、溜まったリンパ液が増え続けてむくみがどんどんひどくなっていきます。むくみが一日で元に戻らず、蓄積され続けて腕や脚が太くなってきたら、リンパ浮腫の状態であると考えられます。リンパ液が原因のむくみは、タンパクが含まれた濃度の濃い液によっておこります。このタンパクが水分を引き付けて、むくみを起こしてしまうのです。

リンパ液に含まれるタンパクは、そのままにしておくと皮下の繊維を壊して、皮下組織を編成させてしまいます。そうなる前に、むくみを解消する治療を行い、リンパ液の流れをよくすることが大切です。一日のむくみを翌日に持ち越さずに、その日のうちに解消してしまうというのが、治療の考え方です。

日中に起きて活動している間は、弾性ストッキングや弾性スリーブを使って、リンパ液が溜まらないようにします。腕や脚のマッサージをして、リンパの流れをよくします。むくみの起こった部分を、リンパ管が詰まっている部分よりも、上にして溜まったリンパ液が出ていきやすくします。これらがリンパ液によるむくみを解消する治療になります。

リンパ液によるむくみが悪化する原因

症状を悪化させないために、気を付けるべき注意点があります。リンパ液によるむくみが起きた場合、精神的な負担が悪化の一因になることがあります。家族の世話や介護などで疲れているとき、冠婚葬祭や引っ越しなど人に合わせて動かないといけないときは、体に負担がかかってむくみが悪化しやすくなります。

多少体が疲れても、本人が楽しんでやっていることは、悪化の原因にはならないようです。腕のむくみの場合は、長時間の手作業をすることで、悪化します。パソコンや手芸など、腕が下になる姿勢を長時間続けているとむくみの原因になります。脚のむくみの場合は、長時間立ちっぱなしでいると起こりやすいです。運動不足はむくみを悪化させる原因になります。同じ動きをくりかえしたり、動かないでいるとむくみはひどくなるのです。

運動すると、筋肉がリンパ液を押し流すマッサージの代わりになります。無理のない範囲で体を動かした方が良いのです。リンパ液の流れをよくしたいときに、肥満は治療の妨げになります。太っていると脂肪がリンパ液の流れを邪魔してしまうのです。リンパ液の流れをよくするためには、まず減量することが必要になります。体重が少し増えただけでも治療に悪影響が出るのです。

リンパ液の流れが悪くなってむくんだ腕や脚に、菌が繁殖して炎症を起こしてしまうことがあります。これを蜂窩織炎(ほうかしきえん)といいます。むくみがあると血管が見えにくくなって、肌の色が白くなります。炎症が起きると白かった肌が、今度は赤黒く変色します。蜂窩織炎が起こると血管から水分が外に出るようになって、むくみは一層悪化します。むくんだ部分が赤くなってきたら、すぐに医師に相談するのがいいでしょう。

 

リンパ浮腫とはリンパ管が詰まってリンパ液の流れが悪くなることによるむくみの事で、一日のむくみが翌日に持ち越されて、どんどん蓄積されていく状態を言います。むくみを翌日に持ち越さないようにリンパの流れをよくすることが治療になります。精神的なストレスや、菌による炎症が悪化の原因になります。