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リンパ節が腫れる原因とは

リンパ節が腫れる原因とは人間の体内を網羅している血管とリンパ管、どちらも命を紡ぎ維持していくために欠かせません。
とくに血管が腫れるということは命に係わる重大な事態ですので、早急な対処が必要です。
では、リンパ節が腫れるということはどういうことなのでしょう?
リンパ節とはリンパ管が合流する交差点のような場所を言います。
リンパ節が腫れるということは交差点が渋滞するということ、事故や何らかのアクシデントが起こっていることが想定されます。
リンパ節の役割と腫れの原因、その治療について探っていきます。

 

リンパ節とは何か?

血液を運ぶ血管の重要性は誰もが知るところですが、リンパ液を運ぶリンパ管に関しての知識は今ひとつ浸透していないのが現状です。
そのため、リンパ節の腫れに対して見過ごされることもしばしばで、それが重大な病気の発症につながる場合もあるということは知る由もありません。
リンパ管とはリンパ液の通路であり、リンパ節はかつてリンパ腺と呼ばれていたリンパ管の合流地点です。
身体のあらゆる部位を網羅しているため1000個以上あるとも言われていますが、もっとも腫れやすい部位としては後頭部の髪の生え際や鎖骨、肘や膝の裏側、太股の付け根などが挙げられます。
血管とは明らかに違う体内の細い管を指でなぞったときにそら豆のような感触を得たら、そこがリンパ節であり、異様に膨らんでいるようならリンパ節の腫れという可能性があります。

 

リンパ節の役割と腫れの原因

リンパ管を流れるリンパ液は血管からにじみ出た無色あるいは薄黄色の組織液であり、老廃物の運搬や免疫機能の役割を担っています。
多すぎるリンパ液がリンパ管から漏れ出て腫れたように見える状態をリンパ浮腫と言い、リンパ管の合流地点をリンパ節と呼びます。
リンパ節にはリンパ液から老廃物を除去する機能があり、免疫機能に欠かせないリンパ球を貯蔵する役割があります。
つまり、リンパ節が腫れるということはリンパ球による免疫機能が低下しているか、老廃物が溜まってしまったか、あるいはその両方の理由によります。
その原因の多くは疲労、もしくはウイルスや細菌感染によります。

風邪によるリンパ節の腫れ
風邪の症状として一般的なのは熱と鼻水、咳などですがあまりに咳き込み喉の異常を感じるようなら後頭部のリンパ管や耳下腺、あるいは首回りにあるリンパ管が腫れている可能性があります。
風邪ウイルスによる急性化膿性リンパ節炎の症状ですので、小まめな水分補給をしつつ安静に過ごすことが大切です。
急性化膿性リンパ節は風邪の症状が引いていくのと同時に治まることがほとんどですが、その後も腫れが続くようなら内科や耳鼻咽喉科を受診し、適切な処置を受ける必要があります。
風邪を引いたときに注意すべきは、いきなり薬に頼らないことです。
解熱剤等の服用がリンパ球のはたらきを抑え、自己免疫機能の低下につながることは否定できません。
まずは安静に過ごし、自らの身体機能の回復力を信じることが大切です。

肺結核によるリンパ節の腫れ
治療の手段は確立されたものの、今なお重大な感染性の病気として恐れられているのが肺結核です。
かつては不治の病と言われ、多くの著名人が治療の手立てもなく命を落としていきました。
その症状の特徴は38℃以上の高熱と全身の倦怠感、そして肺に近い部位のリンパ節の腫れです。
この腫れを結核性リンパ節炎と言います。
薬による治療が可能になったためかつてのような深刻性はなくなりましたが、完治まで丁寧な治療を続けなければ再発したりリンパの腫れが残ったりすることもあるので注意が必要です。

菊池病
原因不明のリンパの腫れとして亜急性壊死性リンパ節炎があります。
発見者の名前から菊池病とも呼ばれている比較的良性の疾患です。
38℃ほどの発熱とリンパの腫れに伴う疼痛や発疹などの症状が診られます。
自然治癒することが多く、治療としては痛みや発熱に対する対症療法が主となります。

白血病による悪性リンパ腫
もっとも気をつけなければならないのが血液の癌、白血病によるリンパ節の腫れです。
痛みを伴わないため発症に気付くことが遅れてしまい、全身のリンパ節が腫れていたという方も少なくありません。
リンパ節の腫れの他の症状として倦怠感や微熱、貧血などが挙げられます。
また、些細なことで出血してしまうことも特徴のひとつです。
リンパ節の腫れが全身に現れ、長期間にわたって引かないようなら白血病の可能性を疑ってみることも必要です。
常に健康状態に配慮し、変化にはいち早く気付くよう心掛けておくことが大切です。
手遅れにならないよう、できるだけ早い段階での受診をお勧めします。

 

腫れとしこりは別物、悪性腫瘍の可能性も

結核や白血病という重大な病気の症状のひとつとしてリンパ節が腫れることはありますが、それ以外の腫れはおおむね一過性のものであり、自然に治まることがほとんどです。
ただし、硬いしこりとなって残っている場合には注意が必要です。
また、しこりが大きくなったり増えていたり、押さえても痛みを感じないようなしこりの場合、すでに悪性腫瘍となっている可能性もあります。
そのようなしこりを発見したらすみやかに医師の診断を受けなければなりません。