Skip to content

リンパ浮腫治療に保険は適用される?

リンパ浮腫治療に保険は適用される?

一般的に浮腫むことを「浮腫」といいます。
女性に多く、朝は履くことが出来たパンプスが夕方はきつくて痛い何てことはあるかと思います。
では、リンパ浮腫とはなにか。
リンパ浮腫とは、がんの治療によってリンパ節やリンパ管が傷ついてしまった状態で、リンパの流れが滞ってしまう事で浮腫みが起こります。
乳がんや卵巣がん、前立せんがんなどの抗がん剤や放射線の副作用でも起こります。
このリンパ浮腫は日常生活に大きな影響を与えます。

 

脚がむくむと歩くのも座るのもつらく、靴も入らないしだるくて眠ることも出来なくて辛い。
腕がむくめば字を書いたり包丁を握る事も難しくなってしまいます。
このリンパ浮腫は治療をして数年後に発症する事があります。
では、この辛いリンパ浮腫は果たして保険適用になるのでしょうか。

 

平成28年から一定の条件を満たせば保険適用内で治療可能

実は平成28年以降、一定のがん治療を受けてリンパ浮腫を発症した患者さんは、施設基準を満たしている施設で保険適用内の治療を受けることが出来るようになりました。

リンパ浮腫の治療として、リンパドレナージと圧迫療法、患部を圧迫したままの運動やスキンケアなどを組み合わせた所謂「複合的治療」というものがあります。
この複合的治療を行う事で症状の悪化を防いだり、改善を促すために行われています。
主にこの複合的治療は血管外来や形成外科、リハビリテーションや皮膚科などさまざまな診療科でこの方法が使われています。

 

今までは明確な基準がなく、施術を行う人も医師や看護師に理学療法士や作業療法士、あん摩マッサージ指圧師など施術を行う職業がバラバラで、統一性がありませんでした。
そこで、リンパ浮腫に対する治療の水準を上げるために日本リンパ学会や日本静脈学会などの他5つの関連学会が集り、2012年にリンパ浮腫療法士認定機構というものを設立しました。

このリンパ浮腫療法士になるには国家資格を持つ医療従事者で、リンパ療法士の指定の研修を受けた後、試験に合格する事が必要です。
現在国内でこのリンパ療法士は約900名おり、その70パーセント以上は看護師が取得しています。
残りはあん摩マッサージ指圧師や理学療法士がこの資格を取得しています。

 

〇施設基準

その後2016年に日本リンパ浮腫治療学会を設立され、健康保険の適用になりました。
しかし、基準が厳しくこの基準を満たしている施設はごくわずかです。
施設基準としては、

 

「常勤の理学療法士や作業療法士が1名おり、直近2年以内にリンパ浮腫を5例以上経験している事」

「それぞれの資格を取得後2年以上経験している事」

「リンパ浮腫の複合的治療について適切な研修である座学を33時間、医師以外の職種について加えて67時間を修了している事」

この3つが条件となります。

他には保健機関において、

・直近1年間に指導管理料を50回以上算定している
・入院施設があり、内科や外科に皮膚科を標榜とし、蜂窩織炎に対する適切な治療が出来る施設

を条件とします。

 

保険治療対象の治療として、スキンケアや用手的リンパドレナージ、圧迫療法、圧迫下での運動やセルフケアや体重管理などの指導が対象となります。
もちろん回数や時間も決まっていますが、重症以外で一日100点もしくは200点で加算されます。
保険診察の対象となる人は、至急悪性腫瘍、子宮附属器悪性腫瘍、前立腺悪性腫瘍、乳腺悪性腫瘍に対する手術の後にリンパ浮腫になった人が対応になります。
この実務職種は医師や医師の指導者、看護師に理学療法士、作業療法士、あん摩マッサージ指圧師で適切な研修を修了した者がこの治療に携わることが出来ます。

 

保険適用の基準は厳しいが徐々に適用施設は増えていっています

リンパ浮腫の保険適用の基準はとても厳しく、保険適用で治療が出来る施設はまだまだ日本国内の中では限られて施設の身になってしまいます。
しかし、この保険適用になった2016年に比較しますと、確実に保険適用で治療が出来る施設は増えていっています。
今までこの治療を行える職業もバラバラで、やり方もそれぞれ違っていました。

しかし、2012年にリンパ浮腫療法士認定機構というものが出来、それから2016年に保険適用となりました。
200点の場合金額は2,000円、100点では1,000円となります。
対象の疾病に罹患し、手術後にリンパ浮腫になったものが対象でそれ以外の腫瘍や腫瘍以外の続発性リンパ浮腫に原発性リンパ浮腫は対象外となっています。

 

たかが浮腫みと思う人も居るかもしれませんが、浮腫みはとても辛い症状です。
指でおしてもなかなか元に戻らず凹んだままの浮腫みは、足もだるくて歩くことも辛く靴も履くことが難しいという人も居ます。
腕に症状が出れば文字を書いたり食事をするためにお箸を握る事も難しい、包丁で料理をすることも難しいです。
この基準に一致し、リンパ浮腫に対する保険治療を行っている医療機関を見つけたら、諦めずに治療を受けてみてはいかがでしょうか。