がんの治療後のリンパ浮腫を治療するために知っておきたい4種類の方法

リンパ浮腫は自己チェックで発見できる?

リンパ浮腫は自己チェックで発見できる?リンパ浮腫という病気をご存知でしょうか?
がん治療の副作用として現れることの多い皮膚疾患です。
何気ない打撲による腫れのようなむくみが生じ、やがて皮膚が膿んだり角質化したり、最悪の場合は患部の切断を余儀なくされることさえある病気です。
がん治療以外の理由によるリンパ浮腫、遺伝的要素や原因の特定できないリンパ浮腫は原発性リンパ浮腫と呼ばれ、国の難病指定を受けています。
これに対し、がん治療に伴うリンパ浮腫を二次性リンパ浮腫と言います。
二次性リンパ浮腫はがん治療患者のほとんどが発症しているにも拘らず、治療に法については未だ研究途上にあります。
そのため、自己チェックを怠らず早期発見することが大切であり、日常的なケアによる予防も欠かせません。

 

リンパ浮腫の早期発見

リンパ浮腫は初期段階において自覚症状がないため、気付いたときにはパンパンに腫れあがっていたり象の皮のように硬い皮膚になっていたりという方もいます。
発症原因をがん治療だけに特定できるわけではありませんが、ご家族の中にリンパ浮腫の患者さんがいたり、がん治療を施したりした後はリンパ浮腫の発症を気に留めておく必要があります。
日常の中で自己チェックすることが大切です。

 

リンパ浮腫を発症しやすい部位

いつどこに発症するかわからない病気を四六時中監視することは簡単なことではありません。
まず手掛かりとしてチェックする部位を限定しておくことでチェックが容易になり習慣化しやすくなります。
がん治療を施した周辺部位、もともとリンパ浮腫を発症しやすいと言われる部位などは要チェックです。

① がん治療の周辺部位
当然のことながら、がんの発症部位によって異なります。
乳がん治療の後はがんのあった方の肘の上下や胸部などがむくみやすくなり、子宮がんや卵巣がん、前立腺がんの場合は足の付け根から下肢にかけてむくみが見られます。
下肢のむくみは徐々に足の指先へと広がっていきます。

② 日常的にむくみやすい場所
がん治療に関係なくリンパ浮腫の発症しやすいのが手や足、とくに足は時間帯によってむくみが激しくなることもあり、疲れが溜まりやすい場所でもあります。
日常的な疲れを測る意味でも足のむくみに留意しておくことはとても大切なことです。

 

リンパ浮腫の自己チェック法

どのような難病であろうと早期発見が完治の可能性を高くしていることを忘れてはなりません。
早期発見のためには自己チェックが大切です。
自己チェックは、日常生活の負担にならない方法で行うことで習慣化しやすくなります。
簡単にできるリンパ浮腫のいくつかの自己チェック法についてご案内します。

① 太さが左右対称かをチェック
視覚的なチェック方法は個人差があるのですが、手足の太さが左右対称でない場合など日常的な行動に違和感を覚えることが少なくありません。
手足や顔は一日のうちで時間帯や疲労の度合いによってむくみ方が変わってきます。
がん治療の後など、患部に近い手足において毎日同じ時間に同じ場所を計測することによってほんの少しの変化にも気付くことができます。

② 皮膚をつまんでみる
皮膚をつまんだときに小さくつまめなかったり、皴ができなかったりする場合はむくみの兆候が現れている可能性があります。
つまんだときの皮膚の厚み、硬さなど周辺部位や左右の比較をすることで変化に気づきやすくなります。

③ 皮下血管が見えるか見えないか?
多くの方がご自分の皮膚の下を青く走る細い血管を眼にしていることと思われます。
それまで皮下に透けて見えていた血管が見えなくなったら要注意、むくんでいる可能性を否定できません。

④ 下着や靴下のゴム痕
下着や靴下のゴムの痕はむくみのもっともわかりやすいチェック項目と言えます。
日常的にゴム痕のある方はいつもとの違いに、それまでゴム痕の出なかった方が突然出たとしたら要注意です。
近年は緩めの平たいゴムや伸縮性のある素材の下着や靴下が市販されかつてのようなゴム痕は目立たなくなりました。
けれども、フィット感があるため、逆にむくみに気づきやすい部分もあります。
普段の何気ない動作に違和感を覚えたら要チェックです。
関節の動きが鈍かったり、指先で何かをつまもうとしたときにつまめなかったりした場合など強張る皮膚はむくみの兆候、すでに硬くなりつつある可能性さえあります。
すみやかな受診が望まれます。

⑤ 押した跡が残る
指先などで皮膚を押したとき、通常ならすぐ元通りになる皮膚がいつまでもへこんでいる場合はむくんでいる証拠です。
この方法がもっとも手軽でわかりやすいチェック方法と言えます。

 

セルフケアと医師への相談

・自己チェックでリンパ浮腫の兆候に気づいたら、できる範囲でのセルフケアを行う必要があります。
患部と疑わしい部位は常に清潔に保っておかなければなりせん。

傷や虫刺されなどには十分注意し、皮膚の乾燥を防ぐことが大切です。
過剰な殺菌や消毒は皮膚を乾燥させてしまい、傷口からの雑菌侵入、細菌感染は症状の進行を加速化させてしまいまいます。
十分な注意が必要です。

自己チェックによりリンパ浮腫の兆候を発見したら、まず、医師に相談しましょう。

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