がんの治療後のリンパ浮腫を治療するために知っておきたい4種類の方法

リンパ浮腫に有効な治療薬はある?

リンパ浮腫に有効な治療薬はある?

 

誰にでも起こる可能性のあるリンパ浮腫。
リンパ浮腫とは私たちの知っている浮腫すなわち浮腫みとは少し違います。
乳がんや前立腺がん、子宮に出来た悪性腫瘍などの手術を受けた患者さんが、術後数年して合わられる症状です。
発症する理由が私たちの知ってる浮腫みとは違いますが、症状としてはリンパ管の中にリンパ液が上手く戻ることが出来ず、滞ってしまった状態のことを言います。
朝には履けたパンプスが、夕方には履けない若しくはきつくて痛いと言った経験はありませんか。
その原因がリンパ液が滞っている事です。

 

リンパ浮腫は誰にでも起こる可能性があります。
手術後すぐ症状が現れず、何年か経過して現れます。
痛みなどの自覚症状もないままゆっくりと進行していくのです。
では、そんなリンパ浮腫に対して有効な治療薬はあるのでしょうか。

治療薬よりも複合的治療を積極的に行われています

現在我が国が行っているリンパ浮腫の治療ですが、薬物治療というよりも複合的治療を積極的に行っています。
今現在出されている薬の種類ですが、2種類あります。

〇利尿剤
1つ目は利尿剤です。
利尿剤とは、浮腫んだ部分を改善というよりも、全身の水分量をこの利尿剤で調節し、不要な水分は尿として排出する事を手伝います。
浮腫みは多少軽減しますが同時に副作用が現れることもあるため注意が必要です。

〇エスベリベン

2つ目はエスベリベンです。
エスベリベンとは、抹消循環改善薬として使用されていますが、リンパ浮腫に必ず効果があるとは限りません。
この2つがリンパ浮腫の治療で使用されている薬です。

リンパ浮腫自体が今現在原因が不明でリンパ浮腫専用の治療薬というものがありません。
そのため、この2取水の薬はあくまでも希望した人若しくは医師が必要とした患者さんのみ提供している形となっています。
たかが浮腫みと油断してはいけません。

 

◆合併症

放置することで合併症が起こるのはご存知でしょうか。
合併症の症状として、

蜂窩織炎やリンパ管炎とみられる急性炎症性変化

皮膚からリンパ液が滲み出してしまい細菌感染を発症してしまう可能性があるリンパ漏

潰瘍形成

リンパ管肉腫

の4つです。
たかが浮腫みと馬鹿にしてはいけません。

 

〇有効的な治療法

現在リンパ浮腫に有効的と考えられている治療は、スキンケア・リンパ誘導マッサージ・圧迫療法・圧迫下での運動療法です。

スキンケアとは、通常乾燥した肌は潤った葉だと比較して細菌や外部の刺激から守る「バリア機能」が低下しています。
このバリア機能の低下を防ぐために、スキンケアをしてバリア機能を改善して感染症のリスクを低減することが出来ます。

 

リンパ誘導マッサージは力を込めたマッサージとは違います。
私たちの皮膚に下にはリンパ管があり、力強いマッサージを行うとこのリンパ管がつぶれてしまい、マッサージの効果が半減してしまいます。
リンパ誘導マッサージは、ゆっくりと優しいマッサージを行う事で、関節や体に停滞していたリンパ液をリンパ管に戻すのを助けてくれます。
ただし急性炎症や心疾患、不整脈や甲状腺など特定の条件にあてはまる人はこのリンパ誘導マッサージを受けることはできません。

 

圧迫療法は女性の方で1度は使ったことがある弾性ストッキング、この弾性ストッキングを使用した治療方法です。
原則として弾性ストッキングはつま先が一番圧迫が強く、付け根が一番圧迫が緩い構造です。
圧迫することでリンパ管へリンパ液を流しやすくするのです。
この圧迫治療は圧迫すればするほど効果があるという訳ではなく、圧迫しすぎはむしろ炎症や血行障害を引き起こす可能性があるため圧迫する圧と時間には十分気を付けなければいけません。

 

最後の圧迫下での運動療法は、私たちは生活をする上で体を動かしますが、身体を動かすだけで皮膚がずれてリンパを刺激することが出来ます。
これを利用し圧迫したまま運動することで通常よりも筋肉のポンプ量をアップし、滞ったリンパ液をリンパ管へしっかり戻すことを手伝います。
普段足がむくんで悩んでいるという人は、身体を動かすだけでも浮腫みを改善することは十分可能です。
ただし運動しすぎは浮腫みを悪化してしまう可能性があるため注意しましょう。

 

薬と複合的治療を併用して治療することも出来ます

現在薬を使ってリンパ浮腫が完全に完治するというのは難しいです。
リンパ浮腫自体が発症する原因が不明で、リンパ浮腫に効き目があるという薬も開発途中です。
そのため多くの病院が薬を勧めるというよりも、この複合的治療のうち患者さんに合ったものを勧めてきます。

日常生活の中でもこれらのことは行うことができる為、ホームケアや体重のコントロール、食生活の改善など様々な指導を医師やリンパ浮腫療法士の方から指導されます。
何事も適度に、やりすぎには十分注意をしましょう。
症状が気になる人は医師に相談をして薬を処方してもらい、複合的治療との併用をしての治療を希望することもお勧めします。

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