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リンパ浮腫ができているときのお風呂は大丈夫?

リンパ液が腕や脚にたまって起こるリンパ浮腫。リンパ液の流れをよくするために、治療中は生活するうえで気を付けるべきことがあります。むくみの治療のための弾性ストッキングや弾性スリーブを身に着けること。寝るときはむくみのある患部を、リンパ管のつまりのある部分より上にすること。

締め付けのきつい服は着ないこと。体が疲れたり、精神的なストレスを感じることをなるべくしないこと。減量して肥満体型を治すこと。傷口から菌が入って炎症を起こすとむくみが悪化するので、体を清潔に保つことなどです。

体を清潔に保つためには、毎日の入浴は欠かせませんが、むくみを悪化させないために、入浴の際に気を付けることは何でしょうか。

炎症を防ぐためには清潔にする事が大事

リンパ液のむくみを治療している間は、衛生面に気を使って、体を清潔に保つ必要があります。リンパ液のむくみに菌が入ると、炎症を起こしてむくみがより一層ひどくなることがあります。体のむくんでいる部分は、通常血管が透けて見えなくなるために白っぽい肌をしています。むくみの部分に菌が入って炎症を起こすと、その部分が赤黒く変色してしまいます。この状態を蜂窩織炎(ほうかしきえん)といいます。

蜂窩織炎はリンパ浮腫の患者さんがよく起こす合併症です。傷口や虫刺されの跡などから、菌が入り込むことによって起こります。草むしりや畑しごと、ガーデニングなど、土に触れる機会があると起こりやすいようです。土に触る機会が多い人は、手袋を着用するか、作業後には石鹸をつけてきれいに手を洗うようにしましょう。

炎症を起こした部分は血管が膨張します。膨張した血管からは、血液中の水分が漏れ出てしまいます。炎症を起こすと血管から漏れ出た水分によって、むくみがより一層悪化してしまうのです。菌の感染を防ぐためには、普段から清潔を心がけることです。患部を清潔に保つためには、できれば毎日入浴したい所ですが、入浴が症状の悪化を引き起こしたりしないか気になりますよね。

皮膚に傷をつけないように優しく洗う

入浴するときは皮膚に傷をつけないように気を付けます。リンパ液のむくみがある状態だと皮膚がとても傷つきやすいのです。石鹸やボディーソープは肌に合ったものを選びます。肌への刺激は良くないので弱酸性のものを選ぶと良いです。肌荒れや湿疹などがあると、菌が入り込む原因になります。

体を洗う時は石鹸やボディーソープをよく泡立てて、皮膚を傷つけないようにやさしく洗います。皮膚のしわのあいだや指の股まで念入りに洗いましょう。ゆすぐときは泡が完全に流れるまで、よくお湯で流します。むくみに炎症があるときには、入浴やプールは控えたほうがいいです。

炎症がないときでも、熱いお湯に使ったり、長風呂は止めた方がいいですね。皮膚が乾燥してひび割れたりするとそこから菌が入り込む可能性があるので、入浴後の保湿には気を使います。保湿クリームやローションを使って、肌にひび割れができないように保湿します。

皮膚が乾燥している時は、肌に優しいアルコールなしの保湿クリームやローションを使います。皮膚が固くなっている時は、尿素系の軟膏やローションを塗るのが良いです。水虫も、炎症を起こす菌の感染の原因になります。水虫にならないように、足の指のあいだまでしっかりと乾燥させましょう。

温め過ぎるとむくみが悪化するので注意

温熱による刺激は、治療中の体には負担になるので、普段の入浴ものぼせない程度に入った方がいいです。リンパ液は血液と同じように全身をめぐっています。体を温めると、血行が良くなるように、リンパ液の流れもよくなります。流れが良くなったリンパ液が、リンパ管のつまっているところでせき止められて、むくみが悪化することがあるのです。

清潔は大事ですが、温めすぎは良くありません。入浴中にむくみがひどくなるように感じたら、お湯に入る時間を短くしたり、お湯を温めにしたりして調節します。入浴しても何もないようであれば、今までどおりで構いません。サウナや岩盤浴、長時間の長風呂などはリフレッシュできて気持ちのいいものですが、治療中は体が温まり過ぎて危険です。体力的にも負担がかかるのでやめた方がいいです。

老廃物を体から流して、良さそうに見えますが、治療中の体には負担が大きいのです。体が疲れるような事をすると、むくみが進行してせっかく治療しているのに悪化してしまいます。体力が低下すると免疫力も落ちてしまいます。免疫力が落ちると菌の感染による炎症が起きやすくなります。お風呂に入るついでに脚や腕のムダ毛を処理する方もいると思いますが、むくみの治療をしている間は、無理をして剃らない方がいいと思います。ムダ毛の処理中についた小さな傷から、菌が入る可能性があります。

 

リンパ浮腫の治療中に、入浴するときの注意点をまとめました。皮膚の傷から入った菌に感染すると、むくみはより一層ひどくなります。菌の感染による炎症を防ぐためには、毎日の入浴は大切です。むくみの悪化を招かないように気を付けて、毎日の入浴を楽しんでください。