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リンパ浮腫治療の安全性について

リンパ浮腫治療の安全性について

リンパ浮腫とはもはや誰にでも起こる可能性がある身近な疾患の一つです。
食生活の乱れやストレスの多い生活をしている現代人にとって、ここ最近ではがんの発症率が高くなっています。
勿論命に関わるものばかりではなく、医療技術の進歩によって早期発見早期治療の確率も高くなってきています。
そんな中でもリンパ浮腫はがん治療の後遺症と呼ばれており、理由は放射線治療や特定のがんに対しての手術でリンパ節を取り除いたことで発症してしまいます。
リンパ浮腫の治療は、複合的治療をメインに行っていますが、患者様の症状によっては薬を使用したり手術を行う事もあります。
では、このリンパ浮腫に対しての治療は安全性はどうなのでしょうか。

 

リンパ浮腫に関しての治療方法

リンパ浮腫患者に行われている治療は、スキンケア・リンパ誘導マッサージ・圧迫・圧迫下での運動という複合的治療、身体に溜まった余分な水分を排出したり末しょう循環を改善する薬や手術などを行っています。
リンパ浮腫の症状が重いと皮膚の乾燥や荒れが起こりやすくなります。
乾燥するとバリア機能が低下し、感染症を起こりやすくなります。
これを防ぐためにも肌の乾燥を予防して、バリア機能を保つ必要があります。

〇リンパ誘導マッサージ

リンパ誘導マッサージはリンパ浮腫療法士を中心に行う優しくゆっくりとしたリンパマッサージです。
ゆっくり優しいマッサージを行う事で、皮膚のすぐ下にあるリンパ管をつぶすことなく滞っているリンパ液を流します。
圧迫とは弾性ストッキングや包帯を使用した方法で、適度に圧迫をすることでリンパ液を流しやすくする働きがあります。
圧迫下での運動とは、この弾性ストッキングや包帯を着用したまま屈伸をしたり身体を動かすことで浮腫みを改善すると言った方法です。

 

〇気を付けるポイント

この複合的治療は安全性が認められており、多くのリンパ浮腫患者にこの複合的治療を行っています。
ここで気を付けるポイントは、まず弾性包帯はきつく締めすぎないことです。
きつく締めすぎると血行不良の原因となるため、必ずリンパ浮腫療法士から指導された圧でマッサージを行うようにしましょう。

 

また、浮腫みを予防するために運動を行うように指導されます。
しかし、運動をすればするほど効果があるという訳ではなく、運動のし過ぎはかえって浮腫みを悪化させる原因になります。
この複合的治療を安全に行うためにも、必ず医師やリンパ浮腫療法士の言った事は守るようにしましょう。

 

手術に関してはリンパ管静脈吻合術やリンパ誘導手術というものがあります。
現在リンパ浮腫に行われている手術はリンパ管静脈吻合術です。
リンパ管誘導手術はふとももからふくらはぎまで大きく切開するため、傷跡も目立つうえにリンパ液が漏れだしてしまうリンパ漏になる可能性が高く、感染症にかかりやすくなる為行われていません。
リンパ管静脈吻合術は傷跡も小さい為、リンパ漏になるリスクも少なくその後の回復も早いという事から、吻合術を選んでいる医師が多いです。

リンパ浮腫患者に処方されるこの利尿効果のある薬や末しょう循環を良くする薬は、あくまでも補助的な効果を期待するもので、特効薬ではありません。
部分的な治療というよりも全身の浮腫みを改善するために水分調整を行っていきます。
副作用が現れることもあるため、薬は全てのリンパ浮腫患者に処方しているわけではありません。

 

リハビリの際にメドマーという空気圧を利用したマッサージ器もあります。

体型に関係なく常に一定の圧力で腕や脚に下肢や腰に使用できる3タイプがあります。
こちらも安全性は認められ、家庭用でもこのメドマーはあります。
運動をして脚がむくんでいる、冷えや疲労で脚がだるい、セルライトの予防まで様々な効果があります。

 

医療従事者の指示に従って安全にケアをしましょう

複合的治療やリハビリも、安全性やその効果は認められています。
しかし、患者さん自身が独断で行うと症状を悪化させることがあります。
例えばマッサージは強ければ強いほどいいのではないかと勘違いをしてグリグリ刺激をする人も居ますが、そうすると皮膚のすぐ下にあるリンパ管をつぶしてしまい流せるリンパ液も半減してしまいます。
そういった理由から、ゆっくり優しいマッサージを行うように指導しているのです。

弾性ストッキングや包帯も帝王切開などの手術前後に使用されるほど決して珍しいものではありません。
しかし、どんなに安全で医療現場でも使用されているものでも、締め付けを自己判断できつくしてはいけません。
締め付けを行ったままの運動に関しても、リンパ作業療法士が提案した内容を勝手に変更して無理な回数を行っては炎症や浮腫みがひどくなってしまう原因になってしまいます。
安全に治療を進めていくうえで、

無理な締め付けを行わない

力を強くしないこと

無理な回数を設定しない

自分のペースで毎日コツコツと治療を続けること

がポイントです。