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リンパ浮腫には自覚症状がある?

リンパ浮腫というのは体の中を流れるリンパ液の流れが悪くなり、数か所にリンパ液がとどまってしまい、むくみが起こる病気です。この病気は癌の手術でリンパ節の切除を行ったり、放射線治療を受けたことが原因で起こるものです。
こういった原因になることがあってから、すぐに症状がでる場合と、数年間はなにも症状がない状態が続き、ある時に浮腫が出始めるという場合があります。どちらの場合にしても、放置しておくとむくみがひどくなってしまうことがあるので、適切な治療を行うことが大切です。
この病気は自覚症状がわかりにくく、人によってはむくみが相当ひどくなってから初めて気付くということもあるようです。病状が悪くなってしまうと治療の効果がでるまでに時間がかかったり、治療が行いにくくなることがあるので、早めに治療を開始することが大切だと言われています。
そのためには症状が出始めた時に、病気を発症しているということに気付く必要があるでしょう。

 

症状が出始めた時にはわかりにくい

浮腫というのは、いわゆるむくみのことですが、むくみの中ではリンパ液が溜まっていることが原因になるものが多いようです。リンパ液は体の中で老廃物を出すための働きをするという役割のほかに、感染予防の効果があるとされています。それはリンパ液に含まれるものにたんぱく質や白血球があるからで、これらは体の中に異物が入ってきた時に免疫機能を発揮させるために必要なものだからです。

風邪や怪我などで病原菌が体内に入った時には、それらが体の中で増殖してしまわないよう体の中で異物を除去しようとする機能が働き始めます。この働きに関わっているのでリンパ液が運んでくる成分であり、これが正常に働かなくなると免疫力が落ちるという弊害がでる可能性があります。そうならないためにも浮腫を軽減させえる必要がありますが、浮腫が起きている部位には強い痛みなどを感じないため、発見が遅くなるという特徴があります。

初期の状態の時には、見た目にも違いがわかりにくいということと、多少だるい、こわばりがあるといった軽度の症状しかありません。体の中ではリンパ液が停滞していたとしても、目に見える症状が少ないので発見が遅れてしまうのでしょう。この段階で発症していることに気付ければ、早期の治療を開始することができます。早ければ早いほど治療の効果が出やすく、悪化を防ぐことができます。

 

徐々に病状が悪くなると生活に支障をきたす

最初は違和感を覚える程度だった症状が、徐々に浮腫が大きくなるにつれて重苦しさや痛みが出現し始めます。中等度の症状がでるようになると、左右で腕や足のうとさが違うなど、見た目の違いにも気付きやすくなります。うずきといった感覚異常が出始めるのもこの時期で、人によっては皮膚の圧迫感を感じる人もいるようです。

浮腫があることで体の動きが悪くなると、手首や足首の動きが悪いということに気付いたり、物が握りにくくなることもあります。こういった症状が見られる頃には、服のサイズにも変化を及ぼすことがあり、いつも着ている服がきつく感じたりすることがあります。中には太ったことと勘違いをしてしまう人もいて、服のサイズがきつくなった時には脂肪太りなのか浮腫なのかを見極めることが大切です。

徐々に浮腫がひどくなると、見た目の左右差が大きくなり、着ることのできる服も限られていくでしょう。また多くのリンパ液が停滞することで、重い痛みを感じるようになり、最終的には歩行が困難になるほどに浮腫がひどくなることもあります。そうなると皮膚の隙間からリンパ液が浸み出てくるという症状もあらわれて、皮膚の状態が変化してしまうこともあります。

 

治療には色々な方法があるので適切なものを選択する

これらの症状は急に悪化していくというよりも、最初は気付かない程度から徐々にひどくなるという経過をとります。そのため、できる限り症状が軽い状態で発見をして、適切な治療を開始することが大切です。軽い症状のうちには、自分自身でマッサージを行っているだけで、症状が消失するということもあります。その段階で適切な処理を行っておき、症状がひどくなっていないかを定期的にチェックしていれば、そこまで重症化してしまうことはないでしょう。

しかし、気付くのが遅れてしまった場合や、セルフケアだけでは症状が改善しなくなるようであれば、次の治療法を探す必要があります。浮腫がでる前までは血管が見えていた部位の血管が見えなくなっている時には浮腫が起きたことで皮膚が厚くなっている状態に変化しています。そういった時には月に一度程度でいいので、腕や足の太さをはかっておくと、浮腫の程度の変化を見ることができます。

浮腫ができていると皮膚が厚くなるのをチェックするために、皮膚をつまんで様子を見るという方法もあります。つまんでもシワがよらなくなっていると、浮腫が悪化している可能性が考えられるでしょう。これらの症状を総合的に判断して、悪化しているという兆候が見られる時には病院を受診して圧をかける治療などを開始しましょう。また最近ではリンパ浮腫の根治的治療を言える手術もできるようになってきているので、手術を検討してみるのもおすすめです。

浮腫は癌の治療をした後にいつあらわれ始めるかがわからないので、発見することが難しいように思うかもしれませんが、浮腫が起こる可能性があるということを知っておくことが大切です。もしも症状が出始めているという自覚がでた場合には、すぐに病院を受診しましょう。治療法には色々なものがありますが、主治医と相談しながら適切な方法を選びましょう。