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LVA(リンパ管静脈吻合術)

続いてリンパ浮腫を治療するためのおすすめ方法として挙げるのは、「LVA(リンパ管静脈吻合術)」です。最近はこの治療法がリンパ浮腫に多少有効であることから、施術する病院が増えてきています。

LVA(リンパ管静脈吻合術)では、静脈とリンパ管をつなげてリンパの流れの改善を促します。特に軽度のリンパ浮腫では、一度の手術でリンパ浮腫を治せることもある方法です。保険が適用される手術で、リンパ節移植術よりも小さい傷跡で済むのも特徴です。

しかし、LVA(リンパ管静脈吻合術)ではリンパ浮腫の根治はできません。もしこの手術を受けた後に根治術を受ける場合は、傷跡が影響を及ぼす可能性もありますから、その点を踏まえた上で検討するべき方法といえるでしょう。

LVA(リンパ管静脈吻合術)とは

「LVA(リンパ管静脈吻合術)」とは、ICGリンパ造影等の画像検査によりリンパ浮腫を起こしていると思われる部分の周辺でリンパ管と静脈をつなぎ合わせて、末梢の還流リンパ液が静脈に流れるようにする治療です。がんの手術などによりリンパ節を切除した方、または正常なリンパ管が残っているものの放射線治療で手足がむくんでいる方など、主に早期のリンパ浮腫の方に行っている方法です。リンパ浮腫に対しては多少有効である治療法として、従来より手術が受けられる医院が増加してきました。

LVA(リンパ管静脈吻合術)にかかる所要時間は約4~6時間で、1週間程度の入院が必要となります。

LVA(リンパ管静脈吻合術)の目的とメカニズム

「LVA(リンパ管静脈吻合術)」は、いわゆるバイパスを人工的に作成して破裂前のリンパ管の減圧を意図しているものの、破裂後のリンパ管を修復しているわけでなく、脂肪層に吸収されてしまった漏出リンパ液を減量しているわけでもありません。この治療法はどちらかといえば、リンパ浮腫の進行を抑えることが主目的となります。軽度のリンパ浮腫なら、このLVA(リンパ管静脈吻合術)で治ることもあります。

LVA(リンパ管静脈吻合術)のメリット

リンパ節移植の傷跡と比較すると、切開の傷は4~7㎝程度となるため、術後も目立ちにくいのがメリットです。最近大学病院では「LVA(リンパ管静脈吻合術)」と同時、または術後に簡単な脂肪吸引術を併用する医師も現れ、治療成績に多少の改善がみられるようになってきました。

保険が適応される治療法なので、1回の手術で済めば比較的少ない経済的負担で済みます。入院が必要な手術なので別途入院費用がかかりますが、手術料自体は35万円ほどです。

LVA(リンパ管静脈吻合術)のデメリット

「LVA(リンパ管静脈吻合術)」では、リンパ浮腫を根治できません。中等度から高度なリンパ浮腫症例では改善がみられたとしても、その程度はわずかで再発率が高くなり、約7割以上の患者さんが手術後も複合的理学療法や再手術を必要とされているのが現状です。1回の手術で1~3ヶ所、またはそれ以上の箇所に傷跡が残ります。

保険適応の治療法ですが、数回手術を受ければ経済的負担は決して少なくありません。そしてリンパ節移植術と同様、LVA(リンパ管静脈吻合術)によって残った傷跡が多ければ多いほど、後にVASER超音波リンパ浮腫根治術を受ける際に脂肪吸引の妨げになります。ですから、リンパ浮腫の根治を目指す方は、LVA(リンパ管静脈吻合術)を受けない方がよいでしょう。

医療機関へのアクセス

LVA(リンパ管静脈吻合術)は各医療機関で受けることができますが、そのうちの1つをご紹介いたします。

慶応義塾大学病院:〒160-8582 東京都新宿区信濃町35
最寄り:信濃町駅より徒歩1分